夫に先立たれ女手一つで息子光一を育てて、豊かではないが誠実な暮らしを営んでいる。そんなある日光一が交通事故に巻き込まれ、仕事と看病を繰り返す綾子であった。利き腕を怪我した光一は用をたすにも一苦労の日々、綾子は不憫に思い小便の手伝いをしてやるのであった。幼き頃に当たり前のように見ていた光一の性器は想像を超え逞しく育っていた。仕事と家事と子育てに追われ自らの欲求を忘れたかのように生きてきた綾子の身体の奥深くで何かが疼いた。抵抗する息子を個室に押し込む綾子の表情は母ではなく一匹の雌のそれであった。 |
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